釣り人は底が知りたい!伊豆下田篇

にっぽん夢紀行 伊豆(下田編)





 南伊豆神子元島の石鯛釣り

2003年3月22日 40cm、1.3kg
 
今期の初釣行に大物一発狙いで下田沖にある神子元島に釣行した。初の神子元島釣行にもかかわらず無謀にもカメ根に乗ることをめざしていたが低気圧が近づいており、うねりがあり、希望のカメ根には乗れなかった。時期外れのせいか石鯛師は私達3人しかおらず、船頭が気を利かしてくれたのか第二希望の青根に乗ることができた。しかし、初めて乗って分かったのだがこの磯は水平な場所がなく、斜めに切れた岩でおまけに磯が固くてスパイクが利かないため滑って危なかった。その上、北の突風が吹くので海に何度も落とされそうになる。バランスを取るため足に常に力を入れていなければならずとても疲れた。
 磯の手前は竿一本ぐらいハエ根がせり出していて足元に突っ込まれると根ズレでばらしてしまいそうな感じであった。水深は足元で10数メートル程だが、底はあまり起伏がないのか根掛かりはほとんどなかった。神子元だというのに潮が全然流れず、餌取りもほとんどなかったが時々ウツボだけは掛かってきた。
 9時頃、2本出していた竿の一本に餌を付けようとしていた時ふともう一方の竿を見ると竿先が1m程お辞儀をしていた。またウツボかと思ってし ばらく見ていると時々ガブるではないか。竿を起こすと何か付いているような重量感があった。重さはウツボと同じであったが引きがあるのでまともな魚が付いているのが分かった。リールを巻いていると底に突っ込むような引きをする。「なんだろうな?」と思いつつリールを巻いていると海面に浮いてきたのは小型の石鯛であった。まさかとは思っていたがまたしても3月に釣れてしまった。雄の石鯛のようでこのサイズでももう縞が消えかかって顔の部分は黒くなっていた。もっと大きかったら真っ黒だったかな?
 その後、10時頃からようやく潮が流れ出して餌取りの当たりも出だしたのでウニガラも撒いたが連れにサメがかかるだけであった。その後だんだんうねりも大きくなり、磯周りで様子を見ながら待機していた船から終了の合図があり、11時半で早上がりとなってしまった。