2021年 ハトポッポ二浪今期11枚目の釣果。
夜が明けて薄明るくなってきた6時半ごろから釣りを始めた。
最近一投目の釣果が高いことから始めた直後は集中して打ち返していたのだが、全然釣れる気配がなく段々集中力も落ちていった。
日も上がって8時半も過ぎた頃、漁師の船も出てきた。もう終わりかという終了感が漂っていた。
左に遠投していた竿の穂先がやけに突っ張っていたが、この日は潮が動いて糸が張り気味になるのでそのせいだと思いほっておいた。
漁師の船が右の竿の道糸の先の真上に移動して来てサザエの見突き漁を始めていた。糸を引っ掛けられないか心配になり、竿に近寄りずっと様子を見ていた。
暫らくすると漁師の船が移動したので仕掛けを上げてその場所からは撤収した。
そして左側の竿を見てみると先ほどと同じように突っ張っていた。潮の影響だと引っ張られたり戻ったりするものだが突っ張ったまま戻る気配はない。
「怪しいな!」と思いながら竿を掴んであおってみると根掛かりしている。何度あおってみても外れる気配はない。切ろうかとも考えたが先ほどの竿の突っ張り具合が気になったので一度竿掛けにおいて、左の竿の仕掛けを打ち返した。
もう一度左の竿を掴んであおってみるがやはり根掛かりしている。竿を横に向けて糸を張りながら様子を見ていると、ゆっくりと潮や波で徐々に穂先が引っ張られていく。数メートルほど引っ張られていく間、様子を見ていたが生命観はない。「単なる根掛かりか」と思いもう一度竿をあおってみるがやはり根掛かりは外れない。
腑に落ちなかったのでもう一度竿を横にして糸のテンション具合を感じてみる。先ほどと同じように潮や波で引っ張られていくがそのうち「ツンツン」と魚信が感じられる。「お!やはり何か付いているぞ!」と思い少し竿を送り込んで竿を煽って見ると竿先がゆっくり起きて来た。
「よし!何か分からないけど獲れそうだぞと思いリールを巻き始めたがあまり重量感もなく引きも感じられない。
半分ほど巻いてきたとき少し横に泳ぐ感覚があり、なおかつ水面に浮いてこないので少し期待した。
足元に引寄せてみると水面下に白黒の縞々の魚が見えた。「よし石鯛だ!」と確認して慎重に磯際に寄せて取り込んだ。
初めて12月に二枚目を釣ることができたが、水温が低下しているせいか当たりも引きも弱い印象がある。
41cm、1.5kg