2021年 ハトポッポ二浪今期10枚目の釣果。
この時期は本当に夜が明けるのが遅い。いつもより30分遅く家を出て薄明るくなってから磯場に着いたが予想に反して潮が高い。西風も6,7m吹いていて波もある。
満潮AM5:07、潮位157から一時間半経った6時半を過ぎても渡るのは厳しい状況だった。 潮位と満潮時間からウェーダーは必要ないだろうと持ってこなかったことを後悔した。この時期濡れると凍えながら釣りをすることになってしまうのでそれだけは絶対に避けたかった。
潮が引くまで時間を潰すため、仕掛けを出して餌を付けて直ぐに道糸に結んで投げられるように準備しておいた。
AM6:45頃でも渡るのに決断を必要とした。寒さ対策でカッパを持っていたのでカッパのズボンを履いて足首をロッドベルトで縛り、水が入ってきにくくして渡ることにした。
小笠原付近にある台風のせいか波っ気があり、海面下の通路は波が来ては引いてを繰り返していて渡るタイミングが測り辛い。
一瞬波が穏やかになったタイミングを見計らって一番高い最初の海面下の岩に移り、そこで最初に来る波をしのいでその波が引いたタイミングで一気に渡った。若干、一流れ左のブーツ内に水が流れ入ってくる感触があったが最小の浸水で済んだ。
何とか渡りきって急いで準備をして2本の仕掛けを投げ入れた。
前回も同じようにした後、よそ見している間に竿が入っていたので竿を見ていると少し竿先が突っ張った。波のせいかと思い竿の近くに行き真後ろから見ていると「グイグイ」っと二段階に更に曲がった。
「走れ!」と思いながら暫らく見ているがそのまま動かない。これだけ曲がっていて戻らないんだから何か付いているに違いないと思いゆっくりと竿を立てていくと外れることもなく重量感はそのままだ。そのままゆっくりリールを巻き始めても重量感はそのままなのでゆっくりと巻き続けた。
重量感はあるが全然引きは感じられない。「ウツボか?」と思いながら巻き続けていると3分の2程寄せてきた所で弱い引きが感じられ少し泳ぐような動きが感じられた。
ウツボじゃなさそうだなと思いながら足元まで引寄せてくると水面下で縞々の魚が見えた。「石鯛だ!」と確信し、丁寧に波打ち際まで引寄せて磯に引きずり上げた。
44cm、1.7kg