2017年 ハトポッポハンター今期7枚目の釣果。

 今日は北風が強く寒かったので風裏の磯に行った。風裏ではあったが時々風が回りこんできて凍えそうであった。

 海は波も無く潮も動かないのに根掛かりが酷く、仕掛けを上げる度に引っ掛かる。早々に仕掛けを4つ失うばかりでなく道糸も一本高切れして50mほど投げると道糸が出切ってしまい遠投することが出来なくなってしまった。

 AM8:30頃、高切れしていないほうの竿を今までよりもやや左寄りに遠投し道糸のふけを取ると直ぐにツンツンと餌取りのような当たりがある。見ているとするすると30cm程入って戻って50cm程入って戻った。

 「何だ?」と見ていると同じような動きを30cm〜70cmの範囲で繰り返すがそれ以上持って行くような力強さがない。

 「でも何か掛かっているよな」と思いながら竿を大きく煽って糸を巻き始めたが、ものすごく軟らかい竿を使っていたため、道糸のふけや伸びが取れただけなのか少しは引寄せられたのか分からないうちに根掛かりしてしまった。

 魚が根に潜りこんだのか最初から根掛かりしていたのか分からないがガンガン煽っても全然引寄せられない。ピトンに竿を置きなおして様子を見ると時々ツンツンと竿先が動くので魚は付いているようだが引っ張っていく様子はない。そのまま暫らく置いておくことにした。

 暫らくしてからもう一度竿を煽ってみるががっちり掛かっているようでびくともしない。「ダメか!切るしかないのか」と思いながらももう一度放って置くことにして竿をピトンに置いた。

 もう一本の竿を打ち返しているとき、置いていた竿から「ガッ」という音が聞こえた。反射的にその竿を見たが何も変化は見られなかった。

 「何か状況が変わったかもしれない」と思い、置いていた竿を大きく煽ってリールを巻き始めると竿先がゆっくり起きて来た。急いでガンガンリールを巻き始めると何か付いているような軽い重量感があった。

 「アカメフグでも付いているのか?」と思いながらリールを巻き続けると近くで白黒はっきりした縞々の魚体が浮いた。「石鯛だ!でもかなり小さい」。半分がっかりしながら魚を引き抜いた。

 35cm、0.9kg