この日は釣り仲間と4人で伊豆半島へ釣りに行く予定をしていたが、波が高く西風が強いという予報だったので東側の磯を探して下田の三穂ヶ崎へ行った。

 駐車場に車を止め、山道を一旦登ってから降りていくと磯が開けてきた。磯に降りて行くとそこはゴロタというよりは大岩がゴロゴロしているような感じで雰囲気はよさそうだった。



幸運にも先客はいなくて4人でちらばり、それぞれ磯の先端の竿の出せそうなとこを探して場所を確保した。初めての磯で様子は分からなかったので明るくなるまで待って仕掛けを入れた。

目の前には外浦沖磯群が広がっている。


ここが一番足場が良くて手ごろな高さがあり釣り易そうです。


上物師が入っている磯はロープで2mほど降りる場所で結構危険!

 仕掛けを投げ入れる場所によってやたら沈んだり、全然沈まなかったりと起伏のありそうな海底であった。日が高くなるまでウツボが時々掛かってくる程度で餌取りもあまりなくあまりぱっとしない状況であったが、AM10:00頃、ウツボによってキンクさせられた仕掛けを直していると右側に出していた竿が左に曲がってグイグイいとさらに突っ込んで行こうとしていた。

 回りを見回して、根に道糸が引っ掛かって波であおられているのではないことと仲間の仕掛けとカブっていないことを確認して、隣で竿を出していた仲間に竿が入っているのを見せようと、「入ったよ!」と伝えて竿の方向を示したが、仲間は逆光でよく見えないような表情をしていたのでこれ以上待てず竿を掴んであおった。

 結構遠投していたため糸の伸びもあり、よく引きが分からず途中軽くなったので「最近よく見ているイラかな?カンダイかな?」と思いながらリールを巻いた。

 巻き寄せていると手前15mほどの所にハエ根があるのか引っ掛かって寄せられなくなってしまった。あおっても全然引寄せられないので糸を張って待っていると暫くして動き出したので思いっきり竿をあおって魚をハエ根から引き剥がし、巻き始めた。

 近くに引寄せてくると右に走り出したので「もしかして本命か?」と期待感がでた。足元に来ると縞々の魚鯛が見えたので仲間に「石鯛だ!」と告げて一番低い磯から魚をブリ挙げた。

 磯に上げてみると体高がありなかなか形のいい石鯛だった。小さく見えたので2キロはないかと思っていたが計測してみると47cm、2.1kgであった。