管理人今期10枚目の釣果。

51cm、2.7kg

 今日はカンダイ名人と長津呂に行った。前日のうねっていた海とは違い波は殆どなく主要ポイントは釣り人で埋まっていた。

 先客に断りを入れて空いている場所に入れさせてもらった。この日はとても寒くて夜が明けるまで二人とも北風を避けて岩陰に隠れていた。

 空が薄明るくなってきたころようやく準備を始め、前方30mにあるハエ根の周りを攻める考えでカンダイ名人が左側にピトンを打ち竿を一本出した。私は右側に一本はハエ根周りをもう一本は遠投して沖の根を狙うストーリーであった。


 カンダイ名人はヤドカリ餌で攻めていたが、仕掛けを投げ入れたとたん竿先がツンツンと動き、餌取りが激しく素針で帰ってくるばかりでてこずっていた。

 私はといえば寒くて手がかじかんでサザエ餌を付けるのに手間取っていた。何とか餌を付けて仕掛けを投入した後は手が感覚を取り戻すまで北風を避けて丸まっていた。

 サザエやヤドカリを交互に付け替え何度か打ち返していたが、その内、左側の竿が根掛かりをして遊動仕掛けが仕掛けごと切れてしまった。

 捨て錘仕掛けに付け替えヤドカリを付けて根の右側の沖合いに投げ入れた。少しすると当たりが出てツンツンと竿先が動いている。

「当たってる!当たってる!」とカンダイ名人。

私の方は「ウツボウツボ!」と言って何か用を思い出してリュックの方に向かおうとした。

「入った!入った!」とカンダイ名人。

見ると竿先がゆっくりお辞儀していく。しかし、少し戻る感じがあったのでまた、「ウツボウツボ!」と言って再度リュックに向かおうとした。

「入った!完全に入ったよ!」とカンダイ名人。

 もう一度竿の方を見てみるとかなり竿が曲がってさらに竿先が下に突っ込んでいこうとしていた。

 これは流石にウツボの当たりなんかじゃないなと感じ、竿を掴んであおってみたが根掛りしているみたいに動かない。

 少しためているとかなり重い感じではあるがゆっくりと竿先が浮いてきた。そこでリールをゆっくりと巻きながら少しずつ魚を浮かしてくる。

 水深が10m以上あるところなので水圧も加わってかかなり重量感がある。ときどき重さがましたり(下に突っ込んで締めこんでいたようだ)、バレタ様に軽くなった(こちらを向いたか?)こともあったが真っ直ぐ海底のほうからゆっくりと引き上げてくることができた。

 この時点でまだ何の魚が掛かっているのか分からなかったが、かなり引き上げてきたころ道糸が左のほうに走り出した。

「横に走った!本命だ!」とカンダイ名人。

私の方はまだ半信半疑でリールを巻き続けた。

足元の水面近くまで浮かしてきた時、黒と白の縞々の魚体が見えた。

「石鯛だ!」と私。

カンダイ名人が岩場を下りて行き、ワイヤーを掴んで魚を引抜いてくれた。
カンダイ名人ありがとうございます。

磯に引き上げた魚を見ると久しぶりなのでかなり大きく見えた。


釣り上げた直後の石鯛


しばらくストリンガーで水溜まりに活かしていると黒ずんでしまった。