管理人今期2枚目の釣果。
49cm、2.8kg
雨が降っていて北風も吹いて寒かった。沖縄付近にある台風の影響か、もううねりが入ってきて時々磯に上がってくる。波を警戒しながらの釣りであった。
仲間が2.3kgを上げたのを見に行った後、自分の竿を出しているところに戻って竿を見ていると、2本出している右側の竿先がチョンチョンと動くのが見られた。だがしばらく待っていても入らない。そこでもう一方の竿を餌を付け替え打ち返して右の竿を上げてみることにした。
竿をあおってみると根掛りしているようで動かない。更に強くあおってみるとゆっくりとだが竿先が起きてきた。「何か付いているな?」リールをゴリ巻きするが重くてなかなか巻けない。「カジメか?ウツボか?サメか?はたまた本命か?」
うねりが連続してくるので気を緩めるとどこに仕掛けが引っかかってしまうか分からないのでリールをゴリ巻きにして糸を少しでも緩めないように巻いた。
重くてなかなか巻けなくてポンピングに切り替え緩めないように慎重に巻いた。なかなかの重量感に期待度が高まるが半分ほど巻いてきても引きは感じられない。「カジメかな?」と思っていると、少し右に走って底に引き込むような引きが感じられた。「何か魚が付いているぞ!」と思いながら巻いていると30mほど手前で魚が浮いた。一瞬、褐色っぽくて長く見えたので「サメか?」と思ったが直ぐに海藻が引きずられているのが分かった。そして、その先に本命の姿が見えた。
「石鯛だ。まあまあの型だ!」慎重に寄せて足元の潮溜まりに波を利用して引きずり上げようとしたがなかなかうまくいかなかった。何度か足元の潮だまりに引き上げるが波が来てまた引き戻される。それを何度か繰り返しててこずっていると仲間が手助けに来てくれた。
なんとか潮溜まりまでは引き上げたが、針が唇にわずかに掛かっているだけなのが見えた。「やばい!皮!皮!と叫んだ」
仲間もセズレを掴むとばらしてしまいそうで躊躇している。「ワイヤーだけ掴まえていて!」と頼んで海面に浮かした状態にしてもらい自分でエラに手を突っ込んで掴み上げた。
乗っ込み特有の腹ぼて体形をしており、腹の中には膨らんだ卵が二つ入っていた。腸や胃の中身は殆ど消化されていて何も入っていなかった。