管理人今期1枚目の釣果。
59cm、4.7kg
久しぶりに午後釣行をしてみた。「水曜日なので磯は貸切状態かも」と思っていたが南西風が吹いていたので島の裏側でやろうと考えていた。駐車場に着くと予想に反して10台以上の車があった。「今日って平日だよな?なんでこんなに車があるんだ?皆釣り人だろうか?」
磯に行ってみると潮見には上物師が7人。安房崎灯台にも上物師が3人いて入れる余地はなかった。南向けの外磯は向かい風が3,4m吹いていたのでテンションは下がってしまったがしかたなく展望台下の磯に入った。
海は風波が立っていて時々飛沫が上がってくる。「今日は大潮で満潮まで3時間程もあったのでこのポイントでいつまでできるだろうか不安に思いながら仕掛けをセットした。
急遽釣りに行くことを決め、餌屋にヤドカリを直前に用意してもらったため大きいのやら小さいのやらとサイズがバラバラであった。春先なので大きな魚が食ってくることはないだろうと思ってはいたが大きなヤドカリに合うようにタマミ針の18号を使うことにした。
仕掛けを投げて30分ほど経った頃、波飛沫がかかり始めたのでとなりの磯に移動できないかと様子を見にいったが釣り人がいた。あきらめて帰ってくる途中、竿先を見ると突っ張っていた。時々軽く入っては戻るを繰り返す。「波か?海藻でも引っかかっているのか?でも魚の当たりっぽい動きだな!」とじっくり見ながら近づいていくと竿先が突っ込んで竿が突っ張った。
「入った!」慌てて竿に駆け寄ったが戻ってしまった。見ていると直ぐに再度入ったので竿を掴みあおった。しかし、潜られたのか仕掛けが根掛かりしているのか海藻に引っかかっているのかまったく引寄せられない。竿を持って糸を張っていると時々「クンックンッ」と魚信が感じられるので何か魚が付いているようである。
何度竿をあおってもびくとも動かないので一度竿掛けに竿を置いて他の竿の打ち返しをした。そして魚が掛かったと思われる竿を見ていたが動かなくなってしまった。しばらく時間を置いてから竿をあおってみるがやはり根掛りしているようで全然引寄せられない。魚信も感じられなくなってしまった。それでも再度しばらく竿を竿掛けに置いて様子を見ていると「ツンツン」と竿先が動いて「グイッ」と入った。
竿を掴んで大きく煽ると「プツッ」と何か切れるような感触があり、一瞬高切れしたかと思ったがどうやら錘か海藻が切れた感じで少し重量感が残っていたのでまだ何か付いていると感じた。その後そこそこの重量感とともに竿先が起きてきたので「引っかかっていた何かが外れたぞ!魚はまだ付いている。よし、引寄せられるぞ!」と感じ思いっきり竿を煽って急いでリールを巻き始めた。
底を切って魚の顔を手前に向け主導権をとろうと急いでリールを巻くが以外に重くリールを早く巻くことができない。「海藻も一緒に付いているかも」と思いながら、リールを巻くと魚が右に走り出した。顔をこちらに向けようと強引にリールを巻くが糸の先に付いている生物は予想に反して馬力があり、止めることができない。「もしかしてサメか?」とも思ったが石鯛であることを望みながらリールを巻き続けた。
右に走りながら時々底の方に潜ろうとする締め込みに竿の反発力を生かして耐えながら魚をなんとか寄せてくると15mほど手前で魚か一瞬浮いて姿が見えた。「石鯛だ!」。一度浮いたが、また潜って絞めこんできた。予想外(この時点でまだ2キロクラスだと思っていた)の強い引きに耐えながら足元に寄せてくると灰色ががったオスの石鯛が浮いた。
「お!もしかすると3キロくらいはありそうだぞ!」と思いながら足元の磯際まで寄せ、何度か抜き上げようとしたが以外に重く持ち上がらない。仕方がないので波に乗せて磯上に引き上げようと試みたがなかなかうまくいかず、一度引き上げても次の波で海に戻されてしまうのを繰り返した。仕方がないので強引に魚を磯に引っ掛けるようにずり上げ、道糸を張ったまま磯際に駆け降りてワイヤーを掴んで持ち上げようとしたが思ったよりも重くワイヤーを掴みなおして磯の上の方まで移動した。磯に上げて近くで見てみると思っていたよりもでかく一見して4kgあると確信した。そこで簡易的に手で長さを測ってみると親指から薬指を広げて3回ほどもあった。
後で重量を計ってみると4.7kgもあった。そりゃ持ち上がらないはずである。磯に上げると白子を吹いたのでもう乗っ込みが始まっているようです。