時合は七時!?上48cm、2.2kg、下38cm、1.2kg

 朝一から餌取りが激しい。サザエの白身だけでは直ぐに素バリにされてしまう。赤身を付けて対応するが打ち返しは20分置きとした。素バリの時間が長かったからか朝まずめの当たりはなく6時半を過ぎた頃には時合いを逃したと思ってあきらめて気が緩んだのか磯で眠りこけてしまった。
 7時頃ふと目を覚まして竿を見ると一番右の竿が突っ込んでいる。「しまった!入る瞬間を見逃してしまった。」様子をみても竿は突っ込んだまま動かない。 しょうがなく持ち竿にしてテンションを緩めてみるが走る様子はない。そこで竿を立ててゆっくりと引いてくると竿先がゆっくり起きてきた。「しめた張り付いてないぞ!付いてるぞ!」思いっきり竿をあおり底を切って巻き始めた。途中でバレタと思うくらい軽くなったが近くに来ると左に走り出し、真中に出してある竿の道糸の上を 魚が通り越してからんでしまった。真中の竿のリールのラチェットを入れ、スプルーをフリーにして魚を寄せ足元のハエ根に乗せ上げGET!
 まさかこの時間に魚が食ってくるとは今年のオネガマでは経験していなかったので油断していた。前当たりを見逃して残念である。それにして も最初竿は突っ込んでいるだけだと思っていたが、後で竿を竿掛けに掛けて見ると出していた竿の方向が変わっていた。どうやら魚がピトンを回して一直線になった後、突っ 込んだようだ。「あー当たり見たかったなー!」
 一枚目の魚を取って計量し、ストリンガーに繋いで全ての仕掛けを入れ直した直後、AM7:15分頃、巻尺をバケツの水で洗っていると今度は真中の竿がガブッていた。慌てて竿をあおったがそのまま根掛かり。「あーあ。遅かったか...」また油断してしまった。しばらく待っても動き出す様子もない。竿を大きく目一杯あおっても仕掛けは動かない。竿を一直線にして引っ張っても切れない。「しばらくほっとくか!」と思い竿を竿掛けに掛けておいた。
 AM8時頃、撤収しようとして先ほど根掛かりしてほっといた竿をあおったり一直線に引っ張っても仕掛けはやはり切れない。しょうがなく道糸を掴んで目一杯引っ張るとズルッと仕掛けが切れずにゆっくりと何か付いたまま外れる感触。「しめた!付いているかもしれない。」慌てて竿を掴みリールを巻くと何か重量感が伝わってくる。道糸やワイヤーが痛んでいる可能性があるのでゆっくりと慎重に巻いてくると糸の先に付いているものが横走りした。「石鯛かも」と思いつつ足元に寄せて来ると予想通り石鯛が浮いてきた。小型だったので軽く抜き上げてGET!
 当たりから取り込みまで40分以上を要したこの大物は1.2kgだった。拍子抜け。