53cm、3.0kg
濃霧、無風、湖の様にベタナギ。小雨が振り続き水は連日のやや濁り気味。潮は右側へゆるく流れている状態で相変わらず餌取りもなく釣れる気配なし。ほとんどあきらめかけていたAM6:30頃、目一杯遠投していた右の竿に「つんつん」という当たり。しかしいくら待っても入っていく様子もない。
そのう ち沖の方から漁船が一艘こちらの方向へやってきた。道糸が跨いでいる船道を通る進行方向である。しかたなく仕掛けを上げようと竿をあおるが根掛かりしてい
る模様で仕掛けが上がってこない。漁船が近づいてきたので道糸を一杯に張って竿先を海中に突っ込み、糸が船に引っかからない様に祈りながら漁船の通り過ぎ
るのを待った。
無事道糸を取られることなく通り過ぎたのでもう一度竿を竿掛けに置きしばらく様子を見る。しかし、もう竿先は全然動く気配もなかった。あきらめて道糸を
掴んで根掛かりを切ろうと引っ張ると、「ズズっ」という何か付いている感触。急いで竿を掴みリールを巻き始めると何か重量物が付いている。
しかし、引きが 感じられないのでウツボだと思い糸を巻き取り続ける。半分ほど巻き取ったところでゆっくりと糸が左の方に流れていく。そのうち明らかに離れの方に引っ張られていくので何かまともな魚が掛かっていると分かり
慌てて巻き取るスピードを速め右側へ誘導を試みる。左側はハエ根があり、浅瀬だらけで昨年バラシを経験しているので必死に右へ引っ張る。すると直ぐに魚は右側へ走り出した。右側は水深もあるので落ち着いて寄せて来ることができた。
近くに寄せてくると濁った水の中で白茶色の魚が見えた。「石鯛であってくれ!」と祈りながらさらに糸を巻き取り、魚を受かすと石鯛が浮いてきた。「おー石鯛だ!」やけに懐かしい光景であった。慎重に寄せ針掛かりを確認するが確認できない(後で分かったが見える側と反対側でカンヌキに掛かってい
た)。左側に出している竿の下をくぐらせて左のワンドへ誘導する。波を利用してスロープ上の岩の上に引き上げ、波打ち際に下りてワイヤーを掴んで
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!残念ながら勢い良く竿が入るのは見られなかったが、ゴールデンウィークに釣って以来一ヶ月半以上も魚を拝んでいなかったので感慨ひとしおであった。一番釣れると言われている6月の乗っ込みシーズンで厳しい釣行が続いていたが、なんとか6月ボウズを免れることができた。引き寄せている時や磯に上げても見た感じ50cm弱、2kg中ばくらいかと思っていたが、以外に50cmを超えており、重量も3kgあった。