45cm、2.0kg

 いつもより30分早めに家を出たが土曜日だというのに磯は込んでいて主要なポイントは釣り人で埋まっていた。仕方がないので東とオネガマの間の無名磯で 釣りを始めた。ここは以前スッポ抜けを経験しており、誰もイシダイを釣り上げたのを見たことが無かったので実績を作りたい磯であった。

 今日は追い風で遠投が利くのでオネガマの左のポイントのかなり沖に仕掛けを投げ入れることができた。一投目にウツボを釣った後、何度か投げ入れて東で釣りをしていた知り合いと少し話をした後、戻って仕掛けを上げてみると付けていたサザエがほとんどなくなっていた。もしかして....と思い。小型のヤドカ リを付けて同じ方向に思いっきり遠投した(カウンター値で92)。

 糸ふけを取って竿をピトンに掛け荷物を置いてある場所に戻って座って竿を見ると横向きにしていた竿が入っていくのが見えた。オネガマの釣り人の仕掛けと からんだか?とオネガマを見るとオネガマの釣り人は竿をあおっている様子はなかった。

 「これは魚の引きだ!」と気づき竿が突っ込んでいくのを待ってみる。しかし竿は2m程入っては少し戻るを繰り返して思いっきり突っ張っては行かない。竿を手持ちにして送り込むとやはり2m程引っ張っては行くのだがそれ以上は行かず。戻っては引っ張るを繰り返す。それでも明らかに魚は付いている感じだったのでゆっくり竿を立てていくと魚が乗っているのが分かった。竿を大きくあおり、リールを巻いていると最初は重量感もあり締め込みもあったのだが 半分ほど来たところで軽くなってしまった。一瞬「バレタか?」と思ったが軽いながらも何か付いている感じがあり、巻き続けていくと締め込みが戻り、左の方に横走りしていくのが分かった。

 最初、右のワンドに誘導しようと考えていたが、ここまで左に走られては前方のハエ根を避けることができない。そこでハエ根の間から引っ張ってくることにした。ハエ根の手前でかなり強い締め込みがありヤバイ擦れてしまうと思い強引に巻くと魚が浮いて縞々の魚体が見えた。「イシダイだ!」と確認できた。魚が浮 いた所に都合よくうねりが来たので竿をあおり波に乗せてハエ根の内側に誘導して水際まで降りていき瀬ズレを掴んで引き上げた。

 小型だがお腹がパンパンで長さの割に重量があった。今期初!この無名磯で初の釣果であった。