潮見初! 47cm、2.2kg
南西風が強かったのでまよわず潮見に入った。追い風に乗せて思いっきり遠投していたが、右から左に早い潮が流れそれに沿って仕掛けもゆっくりと流されていった。強風を避けるように岩の窪みに体を隠して竿をボーっと見ているといつのまにか眠ってしまっていた。
目を覚ましても竿には何の変化もなかった。2本の竿をそれぞれ餌を付け直して、右よりに思いっきり遠投しておき、また岩の窪みに体を隠して竿先を寝ぼけながら眺めていると、少しして、強い追い風が吹いていたためバタついていた竿先がピタッと止まったので「おや?」と思って竿先を見ていると、コツッコツッと餌取りらしき当たりが出た瞬間いきなり左下に1m程曲がり、一瞬、竿の反発で戻るように見えたがさらに曲がりこみガブリだした。
早合わせは禁物だと自分自身に言い聞かせながら、ゆっくりと竿の近くに行き尻手ロープを外してしばらく様子を見ていたが竿はガブッたままだったのでもういいだろうと竿を上げて見ることにした。
竿を掴んで思いっきり合わせを入れてリールを巻きにかかったが、じっくり見過ぎたせいか魚は根に張り付かれて道糸の伸びの分しか巻き取れなかった。
「しまった。待ちすぎたか...」と思ったが、張っていた糸のテンションを少し緩めると少しして魚が走り出した。竿を強くあおって根から引き離してから、巻き取りにかかるとあまり重量感は感じなかった。5月には8.2kgのカンダイも上がっているポイントなのだが、魚種は分からないがそんなに大きな魚ではないようであった。
ここは針掛した場所から足元までは砂地に根が点在している地形なのであまり張り付かれる危険がないと思いゆっくりと引きを楽しみながら巻き取ってきた。足元まで引き寄せると案の定、城ヶ島サイズの石鯛だった。